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自分の周りは全員敵

夢だけ見せて〜!!

結崎芹という人

結崎芹さんのルート終わりました。実際は2.3のエンディングを見終わった、なんだけど。

 
 
 
 
 
まあなかなかと書くのが面倒だからオチから書くけど。
私がきっと1番好きなのは百瀬つむぎくんです。
でも芹くんに対して、喉元に骨が引っかかったみたいな、心臓を杭で刺されたみたいな、そんな感じ。
すごく、こう、蔑ろにできない。
 
なんて言うんだろう。
私が結崎芹に抱いたのは「恋」なのか「愛」なのかはたまた「同情」なのか、みたいなモヤモヤとした感情がずっとぐるぐるしてる感じ。
もっとフランクに乙女ゲームをしたかったんだけどね。入り込みすぎてこうなっちゃった。
 
 
 
 
※今回は個人解釈多めなのでデフォルトネームではなく全てヒロインで話を進めます。
 
 
 
 
 

ヒロインと私

前作[rêve parfait]ではヒロインに感情移入できない〜〜〜〜〜〜とか言いながら最後の方は自分がヒロイン、みたいな感じだったんだけど、今回やったLiar-Sのヒロインは元から感情移入しやすいって言うか、彼女の一挙手一投足が自分が思ったことと一緒でやりやすいどころじゃなかったんだよ。
思ってることが一緒過ぎて、本当に自分にどっかぶった。
 
あと芹くんに「犬みたいだな」って言われたところとかさ。
なんか、うん。悪い気分ではない。←
芹くんも言ってた通り単純な女の子なんだよ、このヒロイン。
世間知らずの箱入り、って言うにはちゃんと外のことも知ってるし。
なんだろ、アホではないんだ。
素直でいい子、って言うには腹黒い部分もある。
男の人に警戒心持ってる割には、みたいな。
等身大の女子大生って感じかな〜?
 
そんな感じでやってたけど決定的に「違う」って認識させられたのがエンディング分岐の所で、あれはエンディング3かな? 
この時彼女の心情と自分の抱いていた感情が自分とブレたから後半ゲームをプレイしていて違和感が出て。
いやまあ当たり前なんだよ。だってそれは私じゃないもんね。
 
 
 
 
 
 

ヒロインが結崎芹に抱いた感情

元々ね、ヒロインは固定概念として「好きな人としかそういうコトをしてはいけない」って考えが根本的にあって、それなのに芹くんによって無理矢理やられるじゃないですか。
しかもこれが1回どころじゃない、何回も何回も、
ある日は優しく、ある日は結構がっついて。結局学校行けたのって最初の方だけで、勝手に行った日の翌日には閉じ込められたじゃん。
部屋の中で1人、きっと色々考えたと思うよ。
多分この時点で結構この子は狂ってきてたと思う。
だって相談できる相手はいない、頼れる相手もいない、手を差し伸べてくれるのは自分を狂わせていく人だけ。
 
そういうコトを延々としてると愛情にしろ同情にしろ、何かしらの「情」は湧くじゃん。
だからこの子はこう言ったんだよ、「彼に抱いているのが恋なのか、同情なのかは分からない」って。
 
ところでヒロインは「結崎芹」と言う人に対して好きって言ったっけ…?
私この上のセリフが印象的すぎて覚えてないんだけど。
 
彼女は結崎芹が他の女とキスするのを嫌がった、そして「やめて」と願った。
それなのにいざ自分がホテルでそう言うことになりそうになった時も嫌だ、と言った。
まあ、なあなあにはなりたくないもんね。わかるわかる。
でもさ、この後に恋なのか、同情なのかは〜の台詞が来たじゃん、確か。
なんかこの子、私の解釈では、結構もう戻れないところまで来てるよね?
だってこの子自身が結崎芹を自分のものにしたいって願っちゃってるじゃん。
私の中では、この時点で「芹くんに対して、恋か同情か分からないけど、彼が誰かを抱くのは嫌だ」っていう感情を抱いてる時点で私は彼女が彼に対して「所有欲」が湧いてたんじゃないかな?って思うのです。
だってさ〜、自分の彼氏とかが誰か知らない女のこと抱いてたら嫌じゃない?
私自分の好きな人が自分以外の女の名前出してるだけで気狂いそうになるよ?
単純な話、彼女は彼を欲しいと願ったんだよ。
 
あとルートの後半で、「ご飯作りに来てあげてもいい」って言うところね。
ここさ、ゲームやってた時は、なんだよかわいいやつめ〜〜〜とか思ってたけどちょっと待って。
帰っていい、って言われた時ちょっと渋ったじゃん?
あれだけのことをされた人間の家にまだいたいって思うのはちょっとあれじゃない?
好きって感情だけでそう思うのもだいぶ狂ってると思うけど、これは多分ヒロインが結崎芹に「所有されている」認識が無意識下にあるって事だと思う。
自分は芹くんのもの、ってどっかしらで思い込んでるからこの人は多分芹くんから逃げようとは思わないんじゃないかな?
と、ここまでは私の仮定。
 
 
 
そしてですよ、あの公園のシーン。
芹くんに公園で謝られかけるシーンですよ。
 
「芹君が、わたしの心も体もあなたのもとに閉じ込めてくれたおかげで……」
「わたしはもう、芹君無しには生きていけなくなってしまったんだもの」
「わたしを、こんなにも芹君でいっぱいにしてしまったあなたのことを……わたしは許さない」
「責任を取って、ずっと、わたしのそばにいてください」
 
 
 
結論でましたね。全部出た。
連絡なくて寂しくて仕方なかったっていうこの子すげえなって思ったけど。まさかまさか。
そんで芹くんも「お高く止まっていたお嬢様が、すっかり落ちたもんだな」って言っちゃってる。言っちゃった。
またそれに対しての返答が、「お高く止まっていたつもりはないけど……わたしを変えたのは、芹君だよ
このヒロイン、お高く止まっていたことに対しては訂正入れたのに、落ちたことに対しては訂正入れてない。言い方を変えたけど(=私を変えた)、この人は自分が変化したことを認めたうえで受け入れている。
それなのに、私びっくりしたのがこのヒロイン最後の最後まで芹くんのことを「好き」って言ってない。言ってないよね?私の記憶が正しければ…
 
そのうえでまぁ、まとめるとすれば、
 
  • ヒロインは結崎芹のものであるという認識がある(無意識) 
  • ヒロインは結崎芹に対して所有欲を持っている
  • ヒロインは恋なのか同情なのかは分かってない

 

好きかどうかわからないうえで相手に所有されていることを受け入れたうえで相手を所有したいと思ってる、そのドロドロとした感情背負って彼女は結崎芹の手を取ったんでしょ。
狂ってるね。
 
 
 
 
 

ヒロインと結崎芹

ここでようやく結崎芹さんのお話です。
お金持ちの三男で自由気ままに生きていて、億ションに一人暮らし(車持ち)
言えば言う程腹立つな、こいつ。
 
ざっくり言うと芹くんはヒロインに言われてバンドを始めたじゃん。
いわば自分の運命を変えてくれた人みたいな感じ。
まあそのバンドも形を変えながらも成功して、メジャーデビューまでして。
トントン拍子で行ったように見えたけど結局は親とのコネのため。
やだねえ。しかもほかのメンバーはそれを知らないと来たもんだ。
結崎とコネを作りたい人、Liar-S、そしてその前身のバンド、S-leeperのファンがいっぱいまとわりついて来る。
結崎芹を結崎芹として認識してくれるのはもう自分のバンドメンバーだけ。
そんな時に目の前に現れたのが、高校時代の、何でもない「結崎芹」のことを知っているヒロイン。
 
いや〜、これはでかいでしょ?
だってLiar-Sはほぼ崩壊間近、自分に群がるのは「Liar-Sの結崎芹」のファンで、そんな中に現れたヒロイン。
しかも金持ちでバンドマンの自分に靡いて来ない。よくあるやつだよ、「こんな女、初めてだ」
自分の思い通りに動くのに肝心なところは上手くいかないヒロインを相手にしているうちに芹くんの中の黒い何かが動き出す……
 
 
 
 
 

結崎芹がヒロインに抱いた感情

所有欲(一部独占欲)
そして、承認欲求
 
これだけだと何だかなんで頑張ってまとめるよ。
自分の思い通りに動くヒロインのことが面白い、と彼は言った。
そして、自分の思い通りにならないヒロインに苛立ちも憶えていた。
もうこれだけでまとめきれるんだけど。
 
このルートびっくりするくらい檜山朔良さんがいっぱい出てくるし途中まで檜山朔良の攻略に勤しむじゃないですか。
正直プレイしてて檜山大先生の知らないところいっぱい知ることになるからちょっと揺らいだよ。だってかわいいじゃん?
あとさ、真剣に歌おうとしてくれたところとか。ちょっと泣いたよ。
 
で、あの薬の話。
乙女ゲームで薬飲まされるのはトーマルート以来だよ。
ここで芹くんのトーンが低くなって、おっ、おっ!ってなりましたよ。
私こういうの、嫌いじゃないよ。
まあこのシーンで印象的だったのが眠りについているヒロインにキスをするところなんだけど。
確か、「彼女が目を覚ますキスをする王子にはなれない。だって俺は彼女を殺す王妃なのだから。」って言ってたところ。
彼女を姫に例えて王妃を自分にしたから、王子=檜山朔良ってことになるじゃん。
辛いなあ。
自分が仕向けたくせにそれで傷つく芹くんがどうしようもなく不器用だなと思ったよ。
なんで彼はヒロインを最初から手に入れにいかなかったんだろうって思ったけど、まあその話は一旦置いときます。
 
シーンを変えて例のあのシーンです。
そうです、サンプルボイス3
 
「芹じゃないよ。俺は、お前の大好きな『檜山さん』だ」
 
いやこれ試聴の時からヤバイヤバイとは言ってたけどゲームしてよりやばさがさ。来たよね。
まあ結局、抱き潰されたんだけど。
この抱いた時、てか抱いた後の芹さんのポイントビューがこちら。
 
「俺はしょせん、『檜山さん』の身代わりとして抱いただけ。」
「俺がどれだけ自分をささげたところで、彼女の思いは朔良に向けられたまま……。」
 
彼に対して本当に「何を考えているかわからなくて」怖いってなった。
この不器用さ、と言うかなんだろう。他人を騙し続けて、自分を騙し続けて自分で自分が分からなくなってる感じ。
すごいなこのゲーム。
嘘をつき過ぎて自分自身が見えなくなった挙句、自分を自分として認識してくれる人に対して自分に「檜山朔良」を重ねさせようとし、最終的に自分以外すべてを排除していく。
やり方がゲームだなあって笑える部分とリアルにありそうな部分の合わせ技でプレイヤーのメンタルフルボッコ。
 
自分以外邪魔なものを排除したのは彼女に「自分しかいない」と思わせるため。スピッツの8823よろしく君を自由にできるのも、不幸にできるのも結崎芹だけと言う刷り込みのためじゃないのかな?
どんなにクズでもやっぱり頼る相手が目の前にいる自分だけならそりゃ頼るしかないもんね。
抱き潰したのは絶対愛とか恋じゃない。ここには何の感情もない。
芹くんがヒロインを抱いたのはただの手段だと思う、よ。
何のため、って言うと何かわからないけど、なんだろう。
でも抱きたいからっていうその人間の生理的欲求のためにここまでするわけはないから、これはやっぱり何かしらの手段としてじゃない、のかしら。
あれか、彼女の中の檜山朔良の上に自分自身(=結崎芹)を重ね書きたかったんじゃないかな?
彼女の目線の先だった朔良を彼女の中から消したかった=自分だけを見て欲しかった、んだよ。
 
 
 
ここまでがとりあえず、今まで芹くんがしてきた行為の解釈。
ここからが本題、芹くんの「承認欲求」について。
芹くんは自分の実力を認められたいとかじゃなくてもっと根本的に「自分を結崎芹として」承認されたかったんじゃないかな。
バンドマンとか子息じゃなくて一人間として。
そして、その相手は自分がバンドをする前から自分を知っていた人=ヒロインがよかった。
でも彼女の視線は自分ではなく朔良の方に向けられた。
同じこと何回も書いててごめんね、でもここからが重要なんだ。
この目線を向けられていたのはS-leeperの頃からだった。
彼女がS-leeperのライブに行って、その帰り芹くんから連絡が来る。
そこで彼女は本人から言われてやっとS-leeperのドラムを結崎芹と認識したじゃん。
この時は「自分たちの曲を聴いてくれるだけでいい」的なことを言ってた。
でも月日は経って、S-leeperはLiar-Sになって、それでも彼女は結崎芹だけを見てはくれなかった。
そこで芹くんは気付いてしまった、「この人は俺だけのことなんて見てくれない」
彼女の眼は「Liar-S」全員に向けれれていて、そして違和感の張本人、檜山朔良に向けられていることに。
自分がどれだけ頑張っても、どれだけ見てもらいたくても、彼女は自分だけを見ることはなかった。
「俺を見て欲しい、俺を認めて欲しい」何もない自由な三男坊ではないことを。
それがいつの間にか歪んで、俺だけを見て欲しい、に変ったんじゃないかな。
 
 
 
 
 
 

私が結崎芹に抱く感情

私の口から純粋に零れ落ちた言葉は「けなげだね」でした。
無意識化にそう言ってたらしい、びっくり。
でも、自分を認めて欲しい、って純粋にそう思った彼の心は真っすぐだったよ。
そして何より、どんな形であれ、彼は、結崎芹はヒロインのことが好きだった。
 
この人はヒロインが好きで、それこそ最初のパーティーの時からずっと気になってて、 
彼女に自分にもちゃんとやりたいことが出来た(=バンド)を知ってもらいたくて、
自分が何も無い坊ちゃんじゃないことを認めてほしくて、
そして自分を、自分だけを見て欲しかった。
一途に、ずっと、そう思ってたのは本当にけなげだよ。
 
結崎芹は嘘をつき過ぎて自分の全てが分からなくなった狼少年で、
それこそヒロインへの想いすら嘘で塗り固められて、気付けばわからなくなってた。
適当に愛を売りさばいて、適当な女を抱き続けて、これは彼の中の性欲処理かもしれないけど、芹くんがヒロインを抱き続けたのはもっと何かあったと思う。
私は檜山朔良の上に重ね書きをして、自分だけを見て欲しい説提唱してるけど、芹くんって根本的に寂しがり屋じゃん。
ラビクラで玲音も言ってたじゃん。「芹は寂しがり屋だから」って。
私は芹くんがふと見せる泣き出しそうな顔、というか色々我慢してる顔がすごく印象的で、この人は本当に、自分を隠す人なんだな、って。
 
「落ちた」って芹くんに言われて、まあ落ちぶれたと言うか、闇落ちというか、狂ったと言うか。
まあ、自分の周りの外堀を完全に埋めた上で、ほぼ監禁状態、良くて軟禁で、毎日意味もなく抱かれ続けた相手に対して「けなげ」って言った私はだいぶやばいと思うけど。
なんだろう、私は芹くんを可哀想、とは思わないし、同情もしていない。
ただ普通に彼が好きだった。彼だけを見ていた。
このルートをしている時、芹くんに対して「最悪」とか「人としてどうかしてる」とか、それこそ「嫌い」とはならなかった。
この人は、どうして、って言うのがぐるぐるしてた。
 
 
これ乙女ゲームにしては内容が重たい。
最後の最後まで芹くんが何を考えてるか分からなかったし、最後にようやく、好き、って、愛してるって出たけどここまで本当に長かった。 
この人が純粋に真っ直ぐな感情を向けられるようになるまで、というか狼少年が嘘から解放されるまでの、それこそ、何もかも、自分の感情すら嘘で塗り固めた男が、この人が好きだ、認めてもらいたい、欲しい、と願った結果がこのルートだったんだよな。
 
ここまで語って、考えて、いっぱいいっぱいになったらね、もうブログ書き始めた時よりも結崎芹さんのことが大好きになりましたよwwwww
確かにつむぎくんのことも好きだけど、何か放っておけないじゃん?
私は「芹には私がいないとダメなんだから〜」みたいな自意識過剰なことは思ってません。
なんだろう、蔑ろにできないというか、すきなんだよ。
私はこの人の寂しさを埋めたい、この人に求められたい、この人の一部になりたい、私だけを見て欲しい。
結局私も彼に対して承認欲求と所有欲と独占欲が湧いてるんだよ。
共依存、が近いよね。
 
この人のために尽くしたい、よりは、それこそ私が恋愛論で言った、私は貴方が欲しい、だから貴方も私を欲して、みたいな。
この人の愛し方が私自身すげえバチッと嵌ったからこのルートはすごかった…しんどい………
 
人を好きになって、しんどい。
 
そんな感じのオチでおしまいにしたいと思います。